「契約書が危険!?企業法務と契約書について徹底解説!!」

みなさん、こんにちは。企業が事業を行う上で、「企業法務」や「契約書」という言葉をよく耳にすると思います。今回は、それぞれについて解説し、行政書士が支援できることも合わせて紹介します!!

1. 企業法務とは?

企業法務とは、企業が法的リスクを回避しながら事業を円滑に進めるための法律業務のことを指します。具体的には、契約書の作成・チェック、コンプライアンス(法令遵守)の徹底、知的財産権の保護、労務管理、M&A(企業買収・合併)などが含まれます。

企業法務は、弁護士だけでなく行政書士も支援できる分野が多くあります。特に、中小企業や個人事業主にとっては、行政書士が提供できる法的サポートが重要になります。

2. 契約書作成の重要性

契約書は、取引や業務を円滑に進めるための基本的なルールを定める重要な書類です。口約束だけでは後々トラブルが発生する可能性があるため、適切な契約書を作成し、当事者間の権利義務を明確にすることが求められます。

契約書が重要な理由は以下の通りです。

  • トラブル回避:契約内容を明確にすることで、後々の誤解を防ぎます。
  • 証拠としての機能:契約書は裁判になった際に重要な証拠となります。
  • 取引の透明性向上:適切な契約書があることで、取引先との信頼関係を築きやすくなります。

3. 行政書士が支援できる契約書作成の具体例

行政書士は、企業が日常的に使用する契約書の作成やチェックを行うことができます。以下のような契約書が主な対象となります。

(1) 業務委託契約書

企業がフリーランスや他社に業務を外注する際に必要な契約書です。業務範囲、報酬、納期、秘密保持、損害賠償などを明確に定めることが重要です。

(2) 売買契約書

商品やサービスの売買を行う際に必要な契約書です。支払条件、納品方法、返品・キャンセルポリシーなどを記載します。

(3) 秘密保持契約(NDA)

企業間で機密情報を共有する際に締結する契約書です。情報の取り扱いや違反時の対応を明確に定めます。

(4) 取引基本契約書

継続的な取引を行う際に必要な契約書で、取引条件や支払い条件などを包括的に規定します。

(5) 雇用契約書

従業員を雇用する際に必要な契約書で、労働条件、給与、就業時間、退職条件などを定めます。

4. 契約書作成のポイント

契約書を作成する際には、以下のポイントを押さえることが重要です。

  • 明確な文言を使用する:曖昧な表現を避け、誰が読んでも理解できる内容にする。
  • 当事者の権利義務を明確にする:責任の範囲を明確にし、後々のトラブルを防ぐ。
  • 準拠法や管轄を明記する:万が一トラブルが発生した際に、どの法律を適用し、どの裁判所で解決するかを決めておく。
  • 違約金や損害賠償の規定を明記する:契約違反があった場合の対応を具体的に定める。

5. 行政書士が提供できるサポート

行政書士は、契約書作成だけでなく、企業の法務に関するさまざまなサポートを提供できます。

  • 契約書の作成・チェック:企業の取引内容に応じた契約書を作成し、リスクを軽減。
  • 事業許認可の取得支援:建設業許可、飲食店営業許可など、事業運営に必要な許認可の取得サポート。
  • 法人設立手続き:株式会社、合同会社、一般社団法人などの設立手続きを代行。
  • 補助金・助成金申請:企業の資金調達に関する書類作成や申請支援。
  • 社内規程の整備:就業規則や社内マニュアルの作成サポート。

6. 行政書士と弁護士の違い

行政書士と弁護士は、企業法務の分野で一部業務が重なることがありますが、それぞれの役割は異なります。

項目行政書士弁護士
契約書の作成可能可能
契約書のチェック可能可能
交渉代理不可可能
訴訟対応不可可能
許認可申請可能不可
補助金申請可能可能

行政書士は、契約書の作成や許認可申請に強みがあり、企業の運営を円滑にするためのサポートを提供します。一方、訴訟や交渉が必要な場合は、弁護士に依頼する必要があります。

7. まとめ

企業法務と契約書作成は、企業経営において欠かせない業務です。特に中小企業や個人事業主にとって、法的リスクを回避するための適切な契約書作成は非常に重要です。

行政書士は、契約書の作成・チェックをはじめ、企業の許認可取得や補助金申請など幅広いサポートを提供できます。法的リスクを未然に防ぐためにも、企業は行政書士と連携し、適切な法務対策を講じることが求められます。

企業の成長を支えるためにも、契約書作成をはじめとする企業法務の重要性を理解し、専門家のサポートを積極的に活用しましょう。当事務所にも、気軽に相談してみてください!

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