
【はじめに】
みなさんこんにちは。
「士業ってどんなことしてるのかぁ」
「これは、だれに相談したらいいのかなぁ」
そんな疑問を解決できたらいいなぁと考えています。
行政書士、司法書士、税理士、社労士——どれも「士業」と呼ばれる専門職ですが、それぞれの業務内容や役割には
違いがあります。簡単に言うと、「できる事」と「できない事」があります。
今回は、それぞれの資格が何をするのか、どんな違いがあるのかをわかりやすく解説します。
【行政書士とは?】
主な業務
行政書士は、官公署(役所)に提出する書類の作成や手続きを代行する専門家です。許認可申請や法人設立、相続関連の書類作成など幅広い業務を行います。
具体的な業務例
- 会社設立時の定款作成
- 飲食店営業許可申請
- 建設業許可申請
- 相続手続きに関する書類作成
- 在留資格(ビザ)申請サポート
ポイント 💡
行政手続きに関する書類作成をメインに扱いますが、代理人として法的トラブルの交渉や訴訟はできません。
【司法書士とは?】
主な業務
司法書士は、不動産登記や会社登記をはじめ、法律に関する手続きを行う専門家です。また、簡易裁判所における訴訟代理権も持っています。
具体的な業務例
- 不動産の名義変更(登記)
- 会社の登記手続き
- 相続登記
- 簡易裁判所での訴訟代理(140万円以下の請求)
- 成年後見人業務
ポイント 💡
司法書士は登記のプロフェッショナルであり、登記手続きや法的書類の作成に特化しています。(登記については、権利部の登記ができます。)また、弁護士に比べると限定的ですが、簡易裁判所での代理業務も可能です。
【税理士とは?】
主な業務
税理士は、税務に関する専門家で、個人や法人の税務申告や相談を行います。税金に関するアドバイスを提供し、節税対策や会計業務もサポートします。
具体的な業務例
- 確定申告の代行
- 会社の決算書・申告書作成
- 節税対策のアドバイス
- 相続税・贈与税の申告
- 税務調査の対応
ポイント💡
税理士は税務に関する業務のみを扱うため、行政手続きや登記業務は行いません。また、無資格者が税務代理を行うことは禁止されています。
【社会保険労務士(社労士)とは?】
主な業務
社労士は、労務管理や社会保険に関する手続きをサポートする専門家です。企業の労働環境の整備や、従業員の社会保険手続きを代行します。
具体的な業務例
- 労働保険・社会保険の手続き
- 就業規則の作成・改定
- 労務管理のアドバイス
- 労働基準監督署への対応
- 労使トラブルの相談対応
ポイント💡
社労士は、従業員の社会保険や労働関連の手続きをサポートする専門家で、税務や登記に関する業務は行いません。
【行政書士・司法書士・税理士・社労士の違いをまとめると…】
資格 | 主な業務 | 代表的な業務 |
---|---|---|
行政書士 | 官公署提出書類の作成 | 許認可申請、会社設立書類作成、相続関連書類作成 |
司法書士 | 登記・法律手続き | 不動産登記、会社登記、簡易裁判代理 |
税理士 | 税務・会計 | 確定申告、決算書作成、税務相談 |
社労士 | 労務管理・社会保険 | 労働保険・社会保険手続き、就業規則作成 |
【どの専門家に依頼すればいい?】
- 会社設立を考えているなら… 行政書士(定款作成)+司法書士(登記手続き)+税理士(開業後の税務)
- 相続手続きをしたいなら… 行政書士(遺産分割協議書作成)+司法書士(相続登記)+税理士(相続税申告)
- 従業員を雇いたいなら… 社労士(社会保険・労働保険手続き)
- 税金の相談をしたいなら… 税理士(確定申告、節税対策)
【まとめ】
行政書士、司法書士、税理士、社労士は、それぞれ得意分野が異なります。行政書士は許認可手続き、司法書士は登記や簡易裁判業務、税理士は税務、社労士は労務管理を担当します。どの士業に依頼すればよいのか、目的に応じて選びましょう!
行政書士として開業を考えている方や、どの士業に依頼すべきか迷っている方の参考になれば幸いです!
行政書士の仕事で、何か相談したいことがあれば是非、我が事務所に連絡いただければ嬉しいです!!
【事務所のホームページ】https://office-miyoshi.com/